大麦と小麦の違い
穂の葉の長さで、大麦と小麦を見分けます。
大麦は葉の長さが、小麦に比べて短くなっています。
横幅は、大麦の方が小麦よりも広くて、大きく
見えることから、大麦の名前が付けられています。
穂から出ているひげの突起物は、大麦の場合は
ひげが上の方に伸びています。
小麦の場合は、ひげが短くて、伸び方が整然と
していません。
ただし、大麦の場合でも、ある品種の中には
ひげの短いものもあります。
大麦と小麦の特徴
4種類に大別されます。
大麦には、二条大麦や六条大麦があります。
二条大麦は、ビールの原料になり、六条大麦は
麦茶や味噌の原料になります。
小麦は、パンやうどんの材料となります。
小麦には、グルテンというタンパク質が含まれていて
これが小麦を粘りけのあるものにしています。
小麦と大麦の最大の違いは、小麦にはグルテンという
タンパク質が含まれているということです。
小麦は、収穫された後の種子の中にある胚乳の部分を
粉末にして加工し、小麦粉をつくります。
穀物の中で世界的にも最も生産量が多いのが、白米、
小麦、トウモロコシです。
一方の大麦については、通常の麦ごはんは、大麦が
原料になります。大麦は、小麦のような粘り気が
ないためにパンには適していません。
もしも、パンを大麦で作ったら、硬くなり
パンにひび割れが起きてしまいます。
反対に、もしも小麦で麦ごはんを作ったら、
パサパサしたような感じになり、美味しいという
なものではありません。
大麦も小麦も成分はそれほど違いはないのですが、
大麦は小麦に比べて、はるかに多くの食物繊維が
含まれています。
さらに、大麦は鉄分、カルシウム、ビタミンB1なども
多く含まれています。
大麦は、ホルデインと呼ばれているたん白質を含んで
いるのですが、このたん白質は粘り気がないことから
膨れ上がらないために、パンには適していません。
反対に、小麦には粘り気のあるグルテンというたん白質が
含まれているために、膨れ上がるため、パンや麺類には
適しています。
ビールは大麦からつくられる
大麦の中でも二条大麦と呼ばれるものがビールの
原料になります。
古代エジプトでは、大麦が豊富に収穫できたために
大量のビールをつくることができました。
ビールは、以前から、ビールに適したものになるように
大麦が品種改良されてきたのです。
現代にあるようなビールの麦芽やホップをビールに使うよう
になったのは、中世ヨーロッパ以降と言われています。
小麦のビールもないわけではありません。
小麦麦芽は、ビールの泡もちをよくして、スッキリした
味わいのビールにしてくれるのです。
麦の種類
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