押し麦ともち麦の違い
もち麦も押し麦も同じ大麦には変わりありません。
押し麦は、すべての外皮を取り除いて、ローラーで押し
つぶして、平たく加工したものです。
押し麦に使われているのは、うるち性の大麦で弾力が
あり、もっちり感は少なめになっています。
もち麦は、これとは反対で、もち性なのでモチモチした
食感があります。
もち麦は、外皮をかんぜんには取り除いていないため、
βグルカンという食物繊維がやや多く含まれている
ことになります。
2つの違いは、押し麦はうるち性であり、もち麦はもち性の
特性を持っている品種ということになります。
米にも、大麦と同じように、もち米があります。
押し麦も、もち麦も栄養については、ほとんど同じなの
ですが、ベータクルカン(β-グルカン)という食物繊維
を多く含んでいます。
押し麦の方が平べったいので、一見大きく見えます。
形だけで見てみると、もち麦は白米に近くなります。
押し麦の特徴
押し麦の製法は、うるち性の大麦の外皮を取り除く加工
工程があり、これを精麦と言います。
同じように、米の場合は精米と言います。
押し麦をそのままにしておかず、加工してこ平たい形に
すれば、水分を吸収することになり、料理では扱いやすく
なるのです。
もしも、押し麦を平たくしない状態にしておくと、白米と
押し麦とを一緒に炊いたときに、米だけが先に炊けて
麦の方は硬いままになってしまいます。
麦の中には、押し麦以外にも小麦、ライ麦、オーツが
ありますが、これは大麦とは別物になります。
もち麦の特徴
のように加工してローラーで押すというような工程は
省かれます。
もち麦を販売する各メーカーにより、歯ごたえや食感の
度合いが違って調整されています。
押し麦でも、完全に外皮を取り除かずに、わづかに残して
おけば、プチプチ感よりも、もち麦と同様にモチモチの食感
に近づきます。
もち麦の食物繊維が豊富であり、その含まれる量は
ごぼうやさつまいも以上です。
もち麦に含まれているベータクルカンは粘り気があるため
消化するのにも時間がかかります。
このことが、結果的には満腹感をもたらして、食欲を抑える
ことになります。
もち麦の効果
もち麦には、内臓脂肪やコレステロールを減少させること
により、メタボリックシンドロームを改善する働きが
あります。
また、もち麦には、胃がんに対しての効果があるようです。
アメリカのがん研究所の報告によると、もち麦は発がんを
抑制する効果の高い食品とされています。
押し麦と同様に、もち麦も便秘解消に対しての効果が
あります。
もち麦は、ベータクルカンの量が押し麦よりも多く含まれていて
その分だけ、ダイエット効果も押し麦よりも大ききなります。
麦ごはん
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